解説

銀証間の顧客情報共有禁止規定の全面的な撤廃を

顧客本位の業務運営の支障となる規制はもはや不要

国際銀行協会 事務局長 /ギャリー・スタントン

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真の意味で顧客本位の業務運営を行うためには、顧客に総合的かつタイムリーに商品やサービスを提供する態勢を整備することが欠かせない。しかし、同じ金融グループに属する銀行と証券会社の間で、顧客の非公開情報を共有することを原則的に禁じる「銀証ファイアウオール規制」はその妨げとなってきた。このような規制は海外の主要市場では見られず、これまでの累次にわたる規制緩和も実効性に乏しい。日本の国際金融都市構想の実現のためにも全面廃止が望まれる。

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Gary Stanton
APAC(アジア太平洋地域)、欧州にて銀行・証券業務の実務家およびシニアコンサルタントとして日本関連のビジネスに35年以上従事(滞日は通算16年)。19年から現職。