特集資本支援の新たな胎動

不振企業支援における政府の役割と民業圧迫を防ぐ方策

制度面で民間をサポートしつつ、政府出資は早期に売却を

フロンティア・マネジメント 代表 /松岡 真宏

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不況下において、不振企業の債権と株式は、その価格が十分下落しないため、売買の機能不全を起こしやすい。政府は、民間による不振企業への投資がスムーズに行えるように時限的な制度面のサポートをしつつ、呼び水となる政府のマネーをスピーディーに供給することが重要だ。その際、わが国ですでに発達した民間における企業再生の機能を圧迫しないようにする必要がある。

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まつおか まさひろ
野村総合研究所やUBS証券などを経て、03年に産業再生機構入社。07年にフロンティア・マネジメントを設立し、共同代表に就任。同社は20年に東証一部に上場。『時間資本主義の時代』(19年、日本経済新聞出版社)など著書多数。