三菱UFJ銀行 グローバル金融犯罪対策部 上席調査役 /西 好昭
三菱UFJ銀行 グローバル金融犯罪対策部 上席調査役 /西 好昭
投稿日2020.09.11. /週刊金融財政事情 2020年9月14日号
AML/CFT対策(マネー・ローンダリング/テロ資金供与対策)の態勢整備の中で顧客への影響が大きいのは、「顧客管理(いわゆるKYC=Know Your Customer)」に関する取り組みである。三菱UFJ銀行では、顧客との取引開始(口座開設)時において、「顧客リスク格付けの即時実施」を可能とするシステムを導入して、取引開始の可否を判断している。また、顧客にKYC情報の更新を依頼する「継続的な顧客管理措置」も始めている。金融機関として犯罪収益の移転・テロ資金供与に関わらないよう態勢整備し、大切な顧客を守っていきたい。
にし よしあき
94年東京大学経済学部卒、三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。05年からコンプライアンス関連部署に所属し、11年からAML/CFT業務に従事。主に犯収法改正やFATF対日審査など、本邦規制への対応を担当。米国ACAMS公認AMLスペシャリスト。
掲載号 /週刊金融財政事情 2020年9月14日号