跡見学園女子大学 マネジメント学部 教授(総務省 統計委員会 臨時委員) /山澤 成康
跡見学園女子大学 マネジメント学部 教授(総務省 統計委員会 臨時委員) /山澤 成康
投稿日2020.08.28. /週刊金融財政事情 2020年8月31日号
経済政策立案の土台となる政府統計はオンライン消費を捉え切れておらず、「商業動態統計」や「家計調査」などの改善が必要だ。一方で、ビッグデータやウェブスクレイピングを使った統計も実用化されており、今後の展開が期待できる。調査員調査は感染拡大防止の観点からより困難になっており、郵送調査、オンライン調査のほか、ビッグデータや行政記録情報などの活用が急務といえる。新型コロナウイルスに関する統計は、政府が積極的に情報発信する必要がある。これらの取り組みは日本経済のコロナ禍からの復活を基礎から支えるものとなる。
やまさわ なりやす
87年京都大学経済学部卒。日本経済新聞社、日本経済研究センターを経て、09年から現職。16年4月から18年3月まで統計委員会担当室長を務める。
掲載号 /週刊金融財政事情 2020年8月31日号