特集変貌する消費者金融 

アジアから始まる新興プレーヤーの台頭

既存ノンバンクを凌駕し、銀行の領域にも浸食

ボストン コンサルティング グループ マネージング・ディレクター&パートナー /陳 昭蓉

ボストン コンサルティング グループ アソシエイト・ディレクター /奥 雄太郎

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

消費者金融が「金融デジタル化」の主戦場になりつつある。特にアジアでは、新しいタイプの消費者金融プレーヤーが次々に登場し、これまで金融サービスへのアクセスが容易でなかった層の包摂や、既存銀行サービスへの浸食が急速に進んできた。これらのプレーヤーは、①顧客接点を完全にデジタル化している、②アプリの利用履歴など従来と異なる「オルタナティブデータ」を活用している、③「金融」を表に出さず、顧客の生活の中に接点を溶け込ませている──などの特徴を有する。大きなシェアを獲得するプレーヤーも出てきており、将来的には日本の消費者金融ビジネスにも影響が及ぶだろう。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

ちん しょうよう
台湾師範大学数学科卒業。東京工業大学経営工学専攻博士課程修了。台湾松下電器、BCGプラハ・オフィスを経て現在に至る。BCG金融グループ、保険グループおよびコーポレートファイナンス&ストラテジー・グループのコアメンバー。

おく ゆうたろう
慶應義塾大学総合政策学部卒業。野村総合研究所、新日本監査法人を経て現在に至る。BCG金融グループ、保険グループのコアメンバーで、専門分野は法人金融・国際金融。