特集変貌する消費者金融

市場の沿革とコロナ禍を踏まえた今後の展望

一時的に資金需要が減退も、中期的には緩やかな増益ステージへ

JPモルガン証券 株式調査部 シニアアナリスト /大塚 亘

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新型コロナウイルスの影響による資金需要の後退で、それまで増加傾向にあった消費者金融各社の貸付残高が前月比で減少に転じている。消費者金融では資金使途の大半を、旅行・娯楽・外食が占めるためだ。しかし、コロナ禍の収束を機に経済活動と資金需要が回復すれば、貸付残高は緩やかな増加に回帰し、構造的な需要変化にまでは至らない可能性が高い。本稿では、消費者金融業界のこれまでの沿革の振り返りや足元の状況の検証、将来の展望について論じる。

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おおつか わたる
国内系証券会社の調査部門を経て、18年から現職。消費者金融に加え、保険、証券、各種金融など、主に銀行以外の金融業界を担当。