解説

低金利と新規制で厳しさ増す生保運用

経済価値ベースでの健全性維持と金利リスクに配慮したALM対応が焦点に

格付投資情報センター 格付本部 アナリスト /肝付 卓也

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折からの低金利に新型コロナウイルスの感染拡大が重なり、国内生命保険会社の運用環境は厳しさを増している。2019年からは海外金利も大きく低下し、好調な利差益を支えてきた外国証券への投資戦略は岐路に立っている。経済価値ベースでのソルベンシー規制の導入が近づいており、金利リスクを削減していく必要もある。低金利下で運用収益の確保と経済価値ベースでの健全性の維持をどうバランスさせるのか、各社は難しいかじ取りを迫られている。

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きもつき たくや
東京大学経済学部卒。政府系金融機関を経て、16年に格付投資情報センター入社。格付アナリストとして生損保の格付分析を担当。