解説

電子取引基盤の使用義務に関する日米間の相互依拠枠組み

店頭デリバティブ市場の分断回避に向けて

金融庁 総合政策局 総務課国際室 国際証券市場決済調整官 /望月 一成

金融庁 総合政策局 総務課国際室 課長補佐 /大井 秀敏

金融庁 総合政策局 総務課国際室 前・係員 /藤丸 峻介

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世界各国で金融危機後の金融規制改革が進むなか、各国間の規制の重複などが原因となって世界の金融市場が分断されることへの懸念が高まっている。わが国は議長国となった昨年のG20で「金融市場の分断回避」の問題をプライオリティーの一つとし、米国との間では店頭デリバティブ改革の一つである電子取引基盤の使用義務に関する相互依拠を進めてきた。本稿では、その背景と制度の概要を紹介する。なお、本文中、意見にわたる部分については、筆者らの個人的見解である。

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