経済再生担当大臣 /西村 康稔
新型コロナウイルスの根絶は困難であり、仮に再び流行した場合は大きな波にしないことが重要だ。その前提の下、企業や家計の資金繰りを未曽有の財政支出で支えていく。海外の経済回復状況も不透明であり、当面内需主導で回復の道筋を作る。各種給付金を迅速に支給し、国の目が行き届かない部分は地方がカバーする。財政健全化は当面脇に置き、事業・雇用・生活を守る考えだ。金融機関は厳しい経営環境にあると思うが、コロナ禍が契機となるプラスの変化もあり、新たなビジネスモデルにチャレンジしていただきたい。
にしむら やすとし
85年東京大学法学部卒、通商産業省入省。経済企画庁出向、石川県商工課長等を歴任し、03年第43回衆議院議員総選挙にて自由民主党から出馬して初当選。兵庫県第9区、当選6回。写真はオンラインインタビューに答える西村大臣(内閣府撮影)。
掲載号 /週刊金融財政事情 2020年6月22日号