解説シリーズ 攻防 新型ウイルス危機 第5回

「コロナ序盤戦」ですでに瀬戸際の日本経済

感染拡大防止と安全網の両面作戦を展開し、躊躇なく次の手を

ニッセイ基礎研究所 研究理事・チーフエコノミスト /矢嶋 康次

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今の日本は瀬戸際にあるが、諸外国に比してウイルスとの戦いはまだ序盤にある。当面、感染拡大防止策、生活保障・事業継続支援に全力投球すべきだ。同時に、事態の長期化・悪化に備え、必要があれば躊躇なく次の一手を打つというぶれない姿勢を見せる必要がある。政府はまず財政政策で必要な人に現金を遅滞なく給付すること、そして営業自粛を要請され、生活できないという事業主への補償の議論も、避けては通れない(4月7日時点執筆)。

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やじま やすひで
92年日本生命入社、95年ニッセイ基礎研究所、17年から現職。早稲田大学政治経済学部(04~06・08年度)、上智大学経済学部(06~14年度)非常勤講師を兼務。『非伝統的金融政策の経済分析』で第54回エコノミスト賞(毎日新聞社主催)を受賞。