解説

地域金融機関の企業育成能力を測る新指標「i Bank index」

金融仲介機能のベンチマークとして活用も

京都大学 研究員 経済学博士 /吉原 清嗣

金融庁 監督局 地域金融企画室長 /日下 智晴

近畿財務局 京都財務事務所長 /鈴木 啓嗣

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

京都大学研究チーム(吉原京都大学研究員)と金融庁は、「地域金融機関の企業育成能力にかかる測定指標~企業データを用いた、地銀・第二地銀の実証研究~」という研究を共同で進めている。この研究は、中小企業の経営指標に関するデータを活用し取引金融機関を評価しようという試みであり、測定指標は「intelligence Bank index(i Bank index)」(注1)と呼んでいる。規模、地域、業種など、さまざまな視点から、地域金融機関がどのような取引先でパフォーマンスを発揮しているかということを測定できる指標を目指している。本稿では、企業の「売上高営業利益率」を利用した分析の一部を紹介する。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

よしはら きよつぐ
京都中央信用金庫に30年間勤務、12年3月立命館大学経営学博士、18年3月京都大学経済学博士、18年4月から現職。

くさか ともはる
神戸大学経営学部卒。広島銀行に31年間勤務のあと、15年11月金融庁入庁。地域金融企画室長、地域金融機関等モニタリング室長などを経て、18年7月から現職。

すずき ひろつぐ
95年大蔵省(現財務省)入省。13年金融庁監督局総務課監督調査室総括課長補佐、14年金融庁監督局保険課総括課長補佐を経て、15年7月~18年6月まで総務企画局政策課サイバーセキュリティ対策企画調整室長、18年7月から現職。