解説

新しいNISA制度の概要と改正の狙い

安定的な資産形成の促進と成長資金の供給拡大を目指す

金融庁 総合政策局総合政策課 総合政策監理官 /三浦 知宏

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2020年度税制改正大綱では、NISA制度の見直し・延長が決定された。これは、NISA制度の政策目的である成長資金の供給拡大を促しつつ、家計の安定的な資産形成をさらに推し進めていくことが目的である。具体的には、「つみたてNISAの5年間延長」と「一般NISAを改組し、24年から5年間の措置」「ジュニアNISAを延長せずに23年末に終了」の三つをパッケージとして措置する。当局としても、24年からの円滑なスタートに向け、周知・広報活動を行っていく方針だ。

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みうら ともひろ
99年金融(監督)庁入庁。主に総務企画局政策課や国際室で税制改正や国際交渉に従事。米通貨監督庁(OCC)、日本銀行、内閣官房、在ニューヨーク総領事館に出向。16年7月に健全性基準室長(バーゼルⅢ実施担当)を経て、18年7月から現職。