トリグラフ・リサーチ 代表 /大久保 清和
トリグラフ・リサーチ 代表 /大久保 清和
投稿日2020.01.24. /週刊金融財政事情 2020年1月27日号
7大公的年金と日銀ETFは、東京証券取引所に上場する地域銀行の普通株式の12%弱を保有する重要な株主だ。だが、今後具体化する「東証市場改革」の流れは、TOPIXパッシブ運用を駆使するこれら投資家のリバランス行動を引き起こす公算が大である。TOPIX組入れ銘柄から除外される銀行は、将来的な株式需給と市場評価の悪化が避けられないだろう。これを「株式会社としての銀行」のあり方を見つめ直す好機ととらえ、経営変革に向けてのカタリストとなすべきである。
おおくぼ きよかず
中央大学卒、一橋大学大学院修士課程修了(金融戦略MBA)。野村証券、バークレイズ、JPモルガン、日本銀行などで31年間にわたって銀行業界の調査・助言業務に従事。13年1月にトリグラフ・リサーチ設立。16年1月からSBIインベストメント金融企画戦略担当執行役員兼務。
掲載号 /週刊金融財政事情 2020年1月27日号