解説

ウォレットアプリ成否のカギはEC・実店舗との連携

「ミニアプリ」により、ワンストップでのサービス提供が可能に

カンム 社長 /八巻 渉

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政府の「キャッシュレス・ポイント還元事業」を追い風に、キャッシュレス決済の利用が増加してきた。QRコード決済事業者は、独自の高還元キャンペーンを付加して顧客獲得を図っており、なかでもメジャーな決済事業者は、単なる「決済アプリ」からあらゆる消費の起点となる「モバイルウォレットアプリ」へと歩を進めている。モバイルウォレットが普及するには、電子商取引(EC)との連携強化が重要であり、さらに実店舗でも便利に使えれば、キャッシュレス市場で優位に立つ可能性が高い。本稿が、複雑なキャッシュレス決済業界の全体像を理解する一助となれば幸いである。

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やまき わたる
09年慶應義塾大学理工学部卒、Studio Ousiaを経て、11年にカンム設立。16年ビザブランドのプリペイドカード「バンドルカード」をリリースし、専用アプリは通算180万ダウンロードされている(19年11月)。19年フィンテック協会理事就任。