解説

主要行7グループの2019年9月期決算分析

手数料体系見直しにより、顧客利益の確かな改善を

JPモルガン証券 市場調査本部 株式調査部 シニアアナリスト /西原 里江

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

主要行7グループの2019年9月期決算では、資金利益やフィー収益からなる顧客部門利益の減少が続く一方で、債券売却益に支えられ、トップライン収益、本業利益の業務純益がふたたび増益に転じた。しかし、今後も低金利環境が続き、長期金利見通しの不確実性も高く、一層の資産効率化とともに、預金を含めた手数料体系の見直しによる顧客利益の改善・確保が課題となる。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

にしはら りえ
東京大学経済学部卒、日本銀行入行。金融機構局、国際局、ロンドン事務所などに在籍。みずほ証券を経て、16年5月JPモルガン証券に入社。ロンドン・ビジネス・スクール(LBS)修士。コロンビア・ビジネス・スクール日本経済経営研究所(CJEB)に客員研究員として在籍(10〜11年)。