解説

ビッグデータ活用が進む中国のフィンテック最新事情

大手フィンテック企業と既存金融機関は「競争」から「協業」へ

野村総合研究所 金融ITコンサルティング部 兼 グローバル産業・経営研究室 上級コンサルタント /李 智慧

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モバイル決済の普及によってキャッシュレス化が進む中国では、オンラインでさまざまなサービスを受けられ、生活のデジタル化とともに、膨大なビッグデータが生み出されている。これらのビッグデータをもとにAI(人工知能)等の先端技術が幅広い領域で活用され、シェアリングエコノミー等の革新的なサービスも勃興している。その技術とスピードを獲得するために、大手金融機関もこれまでのプライドを捨て、フィンテック企業との「競争」から「協業」へと方針を転換し始めた。ただし、昨今ではテクノロジーの行き過ぎに対して、投資者・消費者の保護に向けた規制強化の動きも強まっている。

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り ちえ
02年野村総合研究所入社。金融機関などのITコンサルティング、中国と日本の金融制度や事業モデルの比較研究、中国フィンテック企業の研究などに従事。