解説

商工中金の新たなビジネスモデルは成り立つのか

「民業補完」で「持続可能」なコア・コンピタンスは見出せず

弁護士法人北浜法律事務所 東京事務所 パートナー弁護士 /吉田 広明

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商工中金は10月25日に受けた業務改善命令において、「民業補完の趣旨を踏まえた」「持続可能な」ビジネスモデルの策定・実行を求められている。しかし、商工中金のコア・コンピタンスたる危機対応融資において採用されている利子補給は、融資の枠組みに損害補填的な無償給付を組み込むものであり、不適切である。コア・コンピタンスに業務としての妥当性が認められない以上、商工中金のビジネスモデルはみえてこない。

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よしだ ひろあき
95年東北大学法学部卒。00年弁護士登録。03~06年産業再生機構在籍。おもな取扱業務は再建型法的整理および私的整理、M&A等。