解説

ECBの量的緩和縮小による金融市場への影響

緩和継続を強調し、極端なユーロ高を回避

大和総研 ロンドンリサーチセンター長 シニアエコノミスト /菅野 奏夫

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欧州中央銀行(ECB)は10月26日、定例理事会において今年12月終了予定の資産買入れプログラム(QE)を少なくとも来年9月まで延長し、現行の月額600億ユーロから300億ユーロに半減することを決定した。定例理事会後の会見でドラギ総裁は、必要であれば、インフレ率がECBの物価目標である2%近辺に回復をみせるまでは買入れ規模の拡大や買入れ期間をさらに延長する可能性のあるオープンエンド型(無期限延長)の措置であることを強調した。

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すげの やすお
99年大和総研入社。年金運用コンサルティング部、企業財務戦略部、金融・公共コンサルティング部、資本市場調査部を経て13年4月から現職。日本証券アナリスト協会検定会員。