解説

金融領域で実装に近づくブロックチェーン技術

中国ではEC分野で目立った成果、日本では証券決済業務での開発が先行

レイヤーX CEO /福島 良典

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デジタル化(DX)の波がすべての産業に押し寄せてきている。DXは既存業務のコストを低下させ、新しい価値を生み出すなど、各産業に大きなインパクトをもたらす。DXを推進するのはクラウドやビッグデータ、人工知能といった多数の基盤技術の組合せだが、とりわけ「重い産業」である金融業界においては、分散型台帳技術のブロックチェーン(BC)に期待が寄せられている。ただし、実際にBCの活用事例を目にする機会はまだ多くないと思われる。本稿では、BCが真価を発揮する場面と海外における事例、今後の展望について紹介したい。

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ふくしま よしのり
12年東京大学大学院工学系研究科に在籍中にニュースキュレーションアプリを手掛けるGunosy(グノシー)を創業し、15年東証マザーズ上場、17年東証一部に市場変更。18年エニーペイと共同でブロックチェーン技術の研究開発を行うLayerX(レイヤーX)を創業し、19年MBOで事業譲受。ブロックチェーンのトークンコンサルやコード監査、マイニングを手掛けている。日本ブロックチェーン協会理事。