特集海外M&Aの光と影

日本の保険会社による取組みの動向と課題

戦略目標に沿った準備・実行、多国籍の有能人材の育成・活用などが不可欠

ニッセイ基礎研究所 主席研究員アジア部長/新潟大学大学院 教授 /平賀 富一

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日本の保険会社は、3メガ損保グループ(東京海上ホールディングス(東京海上)、MS&ADインシュアランスグループホールディングス(MS&AD)、SOMPOホールディングス(SOMPO))や4大生保グループ(日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命)が中心となり、国際的な事業を積極的に展開している。展開の仕方には、M&A以外にも駐在員事務所・代理店の設置や他社との業務提携、再保険ネットワークの構築などがあるが、本稿では、買収・出資を伴う海外M&Aの動向を中心に、その傾向や特徴、留意点・課題などについて解説する。

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ひらが とみかず
79年東京大学経済学部卒、東京海上火災保険(現東京海上日動火災保険)に入社。外務省や国際金融情報センター、日本格付研究所等を経て、09年にニッセイ基礎研究所に入社。新潟大学のほか、大阪成蹊大学で客員教授、上智大学・東洋大学で非常勤講師も務める(博士(経営学)、修士(法学)、ハーバード・ビジネス・スクールTGMP修了)。