解説

取り巻く環境の厳しさに直面する邦銀の今後の行方

銀行による資産投げ売りと大口預金への手数料賦課は、危険水域への突入シナリオ

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主席研究員 /廉 了

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邦銀の本業の収益であるコア業務純益は過去10年間悪化の一途をたどっている。この状態が続くと、銀行による低収益資産の投げ売りや、大口預金への手数料賦課により、金融システムに重大な問題が発生する懸念がある。一刻も早く金融政策を転換し、不測の事態の回避を図るべきである。

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かど さとる
89年東京大学経済学部卒、同年三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。企画部、経済調査室等を経て、15年6月より現職。専門は、内外金融制度・内外金融機関経営調査。15年金融審議会「決済業務等の高度化に関するWG」委員を歴任。