解説

市場を吹き荒らすベンチマーク至上主義の弊害

顧客本位の長期運用の推進を妨げる元凶に

明治安田アセットマネジメント チーフストラテジスト /杉山 修司

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世界的な景気拡大が追い風となり、国内外の資本市場は空前の活況を呈している。そうしたなかでも、年金など長期資金の運用ならば、〝高値づかみ〞を避ける慎重な運用姿勢が求められる。だが、「ベンチマーク至上主義」に「短期志向」が加わると、顧客本位――すなわち最終受益者たる私たち国民のための長期運用を妨げることになりかねない。

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すぎやま しゅうじ
90年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。外為市場平衡操作担当等を経て、07年スタンダード&プアーズ、11年ドイチェ・アセット・マネジメント、16年明治安田アセットマネジメント。ロンドン大学LSE修士。