成蹊大学 教授/ドイツ連邦銀行客員研究員 /永野 護
成蹊大学 教授/ドイツ連邦銀行客員研究員 /永野 護
投稿日2018.06.25. /週刊金融財政事情 2018年6月25日号
ドイツ最大の総資産規模を持つドイツ銀行が5月24日、7000人以上の従業員を削減すると発表した。また、国内2位のコメルツ銀行も、2009年に公的資金が注入(部分国有化)されてから、業績低迷が続く。しかし、これらの主要銀行よりも経営悪化が著しいのが州立銀行だ。なぜ、ドイツの銀行産業が現在、極度の不振に陥っているのか。本稿で、その経緯と原因を解明する。
ながの まもる
横浜市立大学卒、大阪大学大学院博士課程修了。博士(国際公共政策)。専攻は国際経済学、国際金融論。三菱総合研究所、アジア開発銀行を経て12年より現職。18年よりドイツ連邦銀行客員研究員を兼務。
掲載号 /週刊金融財政事情 2018年6月25日号