特集AIと協働する金融ビジネス

金融分野におけるAI活用の方向性と可能性

人間とAIの協働により「業務効率化」と「収益力の向上」が実現

日本銀行金融機構局金融高度化センター長 /菅野浩之

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わが国の金融機関によるAIの利活用が、地域金融機関も含めて、徐々に広がっている。実際に取り組むうえで課題は少なくないが、金融業務にAIを効果的に活用すれば、業務の効率化や稼ぐ力の引上げを通じて、低下傾向が続く基礎的収益力の底上げに寄与しうる。働き方改革の一策ともなろう。それはまさに人間とAIが協働する世界だ。こうした動きが今後とも進展していくことを見据えて、すべての金融機関がそれぞれのニーズと身の丈に合った対応や対策を検討していくことが望まれる。

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かんの ひろゆき
宮城県出身。東北大法学部卒。京都大法学修士。91年日本銀行入行。大阪支店営業課長、企画局企画調整課長、業務局総務課長、福島支店長を経て、18年金融機構局審議役(局内組織運営・信用政策企画)兼金融高度化センター長。16~17年コロンビア大客員研究員。