みずほ証券 チーフ証券化アナリスト /山下 彰
みずほ証券 チーフ証券化アナリスト /山下 彰
投稿日2019.05.13. /週刊金融財政事情 2019年5月13日号
CLOは多数のレバレッジド・ローンに裏付けられた一次証券化商品である。裏付資産は主に借入企業の資本構成におけるシニア有担保債務であり、サブプライムRMBSの低格付トランシェを多数集めて組成された再証券化商品とは大きく異なる。借手優位な環境が続くなか、レバレッジド・ローンの与信基準緩和(EBITDAアドバック等)は一定程度警戒すべきだが、CLOのトリプルA格トランシェにデフォルトが発生する可能性は極めて低いと考えられる。
やました あきら
18年から、みずほ証券にて国内外の証券化市場の調査・分析を担当。証券化商品に関して、格付アナリストやセルサイドアナリストに加え、バイサイドでの業務経験も有する。
掲載号 /週刊金融財政事情 2019年5月13日号