特集膨れ上がるCLO投資の真実

トリプルA格CLOのデフォルト確率は極めて低い

信用リスクを抑えた高利回りのトランシェには投資妙味

みずほ証券 チーフ証券化アナリスト /山下 彰

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CLOは多数のレバレッジド・ローンに裏付けられた一次証券化商品である。裏付資産は主に借入企業の資本構成におけるシニア有担保債務であり、サブプライムRMBSの低格付トランシェを多数集めて組成された再証券化商品とは大きく異なる。借手優位な環境が続くなか、レバレッジド・ローンの与信基準緩和(EBITDAアドバック等)は一定程度警戒すべきだが、CLOのトリプルA格トランシェにデフォルトが発生する可能性は極めて低いと考えられる。

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やました あきら
18年から、みずほ証券にて国内外の証券化市場の調査・分析を担当。証券化商品に関して、格付アナリストやセルサイドアナリストに加え、バイサイドでの業務経験も有する。