特集変わり始めた銀行経営

地銀「生き残り」のカギは店舗と市場運用戦略の再構築

求められるのは市場に評価される「持続可能性」

トリグラフ・リサーチ 代表取締役 /大久保 清和

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「持続可能性のあるビジネスモデルの構築」に向けて地域銀行が取り組むべき喫緊の課題が二つある。第一は「店舗戦略」、第二が「有価証券運用戦略」の再構築である。店舗戦略においてカギを握るのは「垂直型経営統合」と「デジタライゼーション」だ。有価証券運用においては、政策投資株式の大胆な縮減とそれによって得られる売却益を原資とするポートフォリオの抜本的組替えが必要だ。まずはこの二つの課題に優先的に取り組むことが、地域銀行の「経営環境に適応した生き残りのための変化」の突破口になると筆者は確信している。

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おおくぼ きよかず
中央大学卒、一橋大学大学院修士課程修了(金融戦略MBA)。野村証券、バークレイズ、JPモルガン、日本銀行などで、30年間にわたって銀行業界の調査・助言業務に従事。13年1月にトリグラフ・リサーチ設立。16年1月からSBIインベストメント金融企画戦略担当執行役員。