解説

暗号資産への監督強化に軸足を移すEU

ESMAが欧州委員会に対して暗号資産への規制適用や監督収斂を提言

国際金融情報センター ブラッセル事務所長 /金子 寿太郎

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欧州証券市場監督機構(ESMA)は2019年1月、暗号資産に関する欧州委員会などへの助言を盛り込んだ報告書を公表した。その中には、一部のトークンがEU規制の適用範囲から外れているため、投資家・消費者の保護やマネー・ローンダリング防止の観点から重大な問題が生じていることも指摘されている。欧州委員会がこの助言に基づいて立法提案に踏み切るか否かは不明だが、将来的にEUが規制・監督強化に軸足を移す公算は高まったと言えよう。

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かねこ じゅたろう
97年日本銀行入行。国際局、フランクフルト事務所などで勤務。金融庁にて国際証券市場決済調整官などを歴任。日銀金融機構局国際課企画役を経て、16年より現職。独ケルン大法学修士、早大学術博士。