農林中央金庫の運用モデルが試練の時を迎えている。ドル調達コストの高まりに加え、農協・信連への預金利息の上乗せ金利である「奨励金」が収益を圧迫する。こうしたなか、クレジットリスクを果敢に取る戦略で活路を見いだそうとしており、昨年度末比3兆円増という勢いでローン担保証券(CLO)に投資している。だが、市場が動揺したら痛手を負いかねない。市場のボラティリティーがたびたび高まるなか、名うての機関投資家・農林中金の実力が試されている。
農林中央金庫の運用モデルが試練の時を迎えている。ドル調達コストの高まりに加え、農協・信連への預金利息の上乗せ金利である「奨励金」が収益を圧迫する。こうしたなか、クレジットリスクを果敢に取る戦略で活路を見いだそうとしており、昨年度末比3兆円増という勢いでローン担保証券(CLO)に投資している。だが、市場が動揺したら痛手を負いかねない。市場のボラティリティーがたびたび高まるなか、名うての機関投資家・農林中金の実力が試されている。
掲載号 /週刊金融財政事情 2019年2月25日号