ボストン・コンサルティング・グループ マネージング・ディレクター&パートナー /陳 昭蓉
ボストン・コンサルティング・グループ マネージング・ディレクター&パートナー /陳 昭蓉
ボストン・コンサルティング・グループ パートナー /富屋 有治
投稿日2019.08.05. /週刊金融財政事情 2019年8月5日号
金融包摂の議論を受け、金融機関各社はマス層を含む高齢者に広くサービスを行きわたらせるというチャレンジに対峙している。G20福岡ポリシー・プライオリティでも示された「高齢者の金融排除の原因」(図表1)をどう乗り越えるかが今後の大きな課題になる。他方で、小売や消費財などの業界は、30年以上前から同種の課題に向き合い、乗り越えてきた。本稿では、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の小売・消費財などの領域での知見をもとに高齢者に特徴的なニーズを紹介するとともに、「どうしたら、金融排除の原因を超えられるのか」という問いに対する考え方や切り口を提示する。
ちん しょうよう
台湾師範大学理学部数学学科卒業。東京工業大学経営工学専攻博士課程修了(Ph.D)。台湾松下電器を経て現職。BCG金融、保険、およびコーポレートファイナンス&ストラテジーグループのコアメンバー。
とみた ゆうじ
早稲田大学商学部卒業。ヤフー、スタートアップ企業の起業・経営、GEなどを経て現職。BCG金融、保険、およびテクノロジーアドバンテッジグループのコアメンバー。
掲載号 /週刊金融財政事情 2019年8月5日号