解説

地域金融機関初のルピア建て融資を支援

法制上の課題を解決し、通貨スワップの保証スキームを構築

国際協力銀行 中堅・中小企業ファイナンス室 審議役 /斧田開文

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静岡銀行は2019年3月、本邦地域金融機関として初となるインドネシア・ルピア建て融資を実行した。提携先地場銀行との通貨スワップによりルピア調達を行うスキームで、国際協力銀行は、当該地場銀行のスワップ清算金支払債務について静岡銀行に対して保証することにより、円滑な融資実行をサポートした。本稿では、ルピア建て融資支援スキームの全体像を紹介する。

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おのだ かいもん
88年京都大学法学部卒、日本輸出入銀行(現国際協力銀行)入行。90年代半ばの邦銀ニューヨーク支店出向時にデリバティブセールスに従事し、JBICにおいてもALM、リスク管理、金融商品取引法関連コンプライアンスなどの業務経験を経て15年から現職。地域金融機関との連携などに従事。