解説

ポートフォリオ・アプローチによる地銀の有価証券運用

人財育成やシステム投資を通じたミドル部門の強化が不可欠

オールニッポン・アセットマネジメント 常務 /永野 竜樹

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

地域銀行における有価証券運用の高度化が叫ばれて久しい。一般に有価証券は融資債権と違って流動性が高く、価格の透明性は融資債権より高い。つまり、有価証券運用は融資より情報の非対称性が少なく効率性の高い業務で、少人数でも成り立つとも言える。しかし、運用で安定した収益を恒常的に稼ごうとすると、そうたやすいことではない。本稿では、地域銀行にとっての有価証券運用の高度化について、銀行経営の視点から再考してみたい。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

ながの たつき
83年慶應義塾大学商学部卒業、中央信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。独立系運用会社を経て16年から現職。米国コロンビア大学経営学修士。