解説

各国金融当局による「リブラ」との望ましい向き合い方

新興国通貨の「リブラ化」が、日米欧金融市場の混乱を誘うことも

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 業務管理部長 /木内 卓

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フェイスブックの仮想通貨「Libra(リブラ)」構想発表はグローバルに衝撃を与えたが、国際的な小口決済と新興国の国内決済が主な利用シーンと考えられる。この場合、新興国通貨の「リブラ化」により、日米欧の金融市場に流動性不足などの混乱をもたらす可能性もある。利用者保護は、銀行と同等レベルの規制を要求すべきだ。「リブラ」の裏付資産が各国中銀の管理下に置かれるならば、金融調節についての懸念は杞憂だが、「リブラ」構想を阻止しても、同様の構想は今後も出てくる可能性が高い。各国金融当局は、技術革新と向き合い、使いこなすことで経済の発展と厚生の増大を図るべき局面に立たされている。

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きない たく
86年東京大学法学部卒。同年三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。MUFG財務企画部・監査部等を経て17年12月より現職。法政大学大学院および跡見学園女子大学で非常勤講師。埼玉大博士(経済学)。専門は金融論・銀行論。