解説

激化する欧州のメガ銀行とデジタル銀行の生存競争

今後も個人向け金融領域ではディスラプションが続く

成蹊大学 経済学部教授 独ゲーテ大学 SAFE上級客員研究員 /永野 護

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世界中の金融機関でデジタル変革が進むなか、欧州でも既存銀行が実店舗のモバイル化を進めている。一方で、新興デジタル銀行がその牙城を崩すべく開設口座数を急増させている。19世紀からの歴史を持つ欧州の既存銀行が、リテール市場での優位を今後も守るのか、あるいは新興デジタル銀行がそれに替わるのか。歴史的な変革の波が市場に迫っている。

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ながの まもる
横浜市立大学卒、大阪大学大学院博士課程修了、博士(国際公共政策)。専攻は実証ファイナンス。三菱総合研究所、アジア開発銀行を経て12年から現職。18年ドイツ連邦銀行客員研究員、19年独ゲーテ大学上級客員研究員を兼任。