特集“注目”の日本国債

日銀集中保有から抜けつつある国債市場の構造・機能面での現状

国債の保有構造は多様化が進むが、市場機能の回復は道半ば

ニッセイ基礎研究所 金融研究部 金融調査室長 /福本 勇樹

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日本銀行による長期国債買い入れの減額を経て、日本国債市場は「日銀中心」の構造から、多様な投資家が価格形成を担う市場へ移行しつつある。この過程では、誰が国債を保有するのかという「市場構造」と、金利が市場参加者の予想や取引を通じてどう形成されるようになったのかという「市場機能」が重要になる。本稿では、保有集中度を示すハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI)と、円スワップ市場と国債市場のどちらが金利情報を先に価格へ反映したかを示すInformation Share(IS)から、市場構造・機能を検討する。

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ふくもと ゆうき
05年 京都大学大学院経済学研究科修了、住友信託銀行(現 三井住友信託銀行)入社。
14年9月ニッセイ基礎研究所入社。21年7月から現職(年金総合リサーチセンター兼任)。主な研究テーマは金融市場・決済・価格評価など。