解説

ホルムズ危機を受けた混乱が続く原油市場の中長期シナリオ

需給構造の変容で、27年には1バレル=60ドル割れも視野に

伊藤忠総研 マクロ経済センター 主任研究員 /浅岡 嵩博

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2026年の原油市場は、イラン情勢の悪化とホルムズ海峡の封鎖によって急騰した。しかし、在庫の取り崩しと需要抑制が進んだことで、価格上昇は抑えられた。米国・イランが戦闘終了に関する覚書に合意した後、原油価格は下落に転じている。足元では両国の緊張が再燃しており、先行きの不透明感は高いものの、中期的な焦点は需給バランスの緩和に移る。27年は大幅な供給超過を背景に、WTI原油先物価格は1バレル=60ドルを割り込む展開を予想する。

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あさおか たかひろ
09年東京大学教養学部卒、内閣府入府。経済政策の立案や海外経済の分析、副大臣秘書官等の業務に従事。16年UCLA公共政策修士課程修了。21年外務省在ロシア日本大使館出向。25年3月から現職。ロシア・中東・インド経済および商品市場の分析等を担当。