フィデリティ投信 ヘッド・オブ・エンゲージメント /井川 智洋
フィデリティ投信 ヘッド・オブ・エンゲージメント /井川 智洋
投稿日2026.07.17. /週刊金融財政事情 2026年7月21日号
政府は成長投資ガイダンスの策定とコーポレートガバナンス・コードの改訂によって、資本効率の改善から成長投資の促進へと改革の軸足を移そうとしている。本稿では、まず日本企業のフリーキャッシュフロー(FCF)創出力を阻害する構造要因を整理する。その上で、企業価値向上には①資本コスト低下、②投下資本収益率の向上、③成長投資、④事業拡大という順序があることを論じたい。株主還元と成長投資を対立的に捉えるのではなく、規律ある資本配分の下で両者を統合的に考えることが重要である。
いかわ ともひろ
国内外の金融機関で20年以上にわたりグローバル株式の投資業務に従事。19年にフィデリティ投信に入社し、21年から現職。投資先企業のサステナビリティー課題解決に向けた対話を通じ、企業価値向上に貢献できるよう活動。青山学院大学大学院MBAプログラムおよび一橋大学財務リーダーシップ・プログラム講師。
掲載号 /週刊金融財政事情 2026年7月21日号