解説

大手損保グループの2026年3月期決算分析

国内損保事業の収益性が改善、海外強化で世界のトップティア入りへ

フィッチ・レーティングス・ジャパン インシュランスダイレクター /森永 輝樹

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3大損害保険会社グループの2026年3月期決算では、国内損保事業が保険料の着実な値上げ継続を背景に収益性の改善を続け、この間に大きな自然災害がなかったことも業績を下支えした。北米を中心とする海外保険事業の着実な成長も相まって、前年に続いて過去最高規模の黒字を維持することとなった。連結ベースでは、各社とも利益の半分以上を海外保険事業が稼ぐ構図である。国内損保事業の収益性向上、国内生保事業の金利リスク管理、グローバルなERM(統合的リスク管理)態勢の高度化が引き続き注目点となる。

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もりなが てるき
91年東京大学経済学部卒、03年コーネル大学院修了(計量ファイナンス専攻)。日本興業銀行調査部、日本銀行調査統計局出向、フィデリティ・インベストメンツ調査部、ブラックロック運用部などを経て、10年1月から現職。生損保(外資系含む)の格付、クレジット分析を担当。CFA協会認定証券アナリスト。