解説

フロンティアAIが変える脆弱性対応と安定運用のバランス

技術の進歩が変える「定石」を踏まえてスピード感ある対応を

NTTデータ 金融イノベーション本部 セキュリティ統括部 部長 /阿久沢 佑介

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金融庁と日本銀行は5月に「フロンティアAIによる脅威変化を踏まえた金融機関等の短期的な対応」に係る要請文を発出した。対策を講じてもなおサイバー攻撃を防げない状況を想定し、能動的なサービス停止も選択肢としてあらかじめ検討すべきとも言及した。従来は見逃されてきた多数の潜在的な脆弱性を発見できるフロンティアAIにより、金融システムにおいても安定運用とセキュリティーのバランスが変化している。本稿では、そのバランスをいかに再構築し、緊急時に意思決定すべきかを考察する。

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あくざわ ゆうすけ
04年NTTデータ入社。官公庁・自治体系のシステムの開発やITディレクションに携わった後、17年から金融分野向けの技術統括組織にてセキュリティーを所掌。セキュリティーガバナンス、セキュリティーインシデント対応等に従事している。