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越境貸出による金利競争ではなく経営統合が地銀の成長への解

都道府県や個別行の貸出残高に基づく越境度の差異が映す実態

ルートエフ 代表 /大庫 直樹

投稿日2026.06.19. /週刊金融財政事情

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地域銀行は都道府県境を越えて活動するようになった。県内人口が減少し県内の金融市場の成長が鈍化するのなら、県境を越えて拡大する方向に進む。しかし、この国全体で人口が減少し始めた今、地銀の「越境貸出」が地銀自らの成長にどこまでつながるのかは疑問の余地がある。実際、他の都道府県の地銀による越境貸出が増えると、越境貸出先の都道府県を本拠とする企業への貸出金利は低下する傾向にある。自ら越境するよりも、越境先の都道府県にある地銀と経営統合を試みた方が、金利低下を回避することになり、経営戦略として理にかなっているかもしれない。

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おおご なおき
85年東京大学理学部数学科卒、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。99年パートナーに選出され、東京オフィスのリテール・バンキングのリーダー。05年GEコンシューマー・ファイナンス執行役員、事業開発(M&A)担当責任者。08年に独立してルートエフを設立。著書に『地域経済のあしたの育み方』(北洋銀行との共著、時事通信社)、『シン・ギンコウロン』(金融財政事情研究会)等。