解説

欧米で市場が拡大する「SRT」に関するバーゼル委の報告書

銀行・NBFI間の相互連関性の高まりと潜在的なリスク

日本銀行 金融機構局 国際課 企画役 /松嶋 徹郎

日本銀行 金融機構局 国際課 /鈴木 晴佳

金融庁 総合政策局 国際室 課長補佐 /杉浦 ゆう

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「シンセティック・リスク・トランスファー」(SRT)──和訳すると「合成型リスク移転」──は、銀行が合成型証券化の手法を用いて信用リスクをノンバンク金融仲介(NBFI)等に移転する取引を指す。近年、欧米を中心とした市場が急拡大しており、金融当局の間では銀行とNBFIとの相互連関性の高まりが意識されている。そうしたなか、バーゼル銀行監督委員会は今年2月に、その実態や銀行システムへの潜在的な影響に関する報告書を公表した。本稿では、その主なポイントと、国際的な動向を紹介する。

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まつしま てつろう
13年東京大学教養学部卒、日本銀行入行。18年英オックスフォード大学公共政策大学院修士。決済機構局、ロンドン事務所を経て23年から現職。

すずき はるか
21年慶應義塾大学経済学部卒、日本銀行入行。発券局、国際局等を経て25年から現職。

すぎうら ゆう
93年米ジョージタウン大学経営大学院修士。JPモルガン審査部にて信用リスク管理を担当後、日本拠点のリスク管理全般を統括。24年から現職。