解説

中小企業の採算可視化に向けて不可欠な伴走支援の在り方

公的な認定制度を設けて支援者のノウハウを「見える化」せよ

野村総合研究所 金融イノベーション研究部 エキスパートリサーチャー /山田 彰太郎

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中小企業の持続的な賃上げには収益力向上が重要であり、その手段の一つとして注目されるのが「採算可視化」だ。筆者によるアンケート調査では、約7割の中小企業において、採算可視化の普及・浸透の可能性があると判明したが、その実行に至っていない企業が多い。専門家によるアドバイスが採算可視化への後押しとなる一方、企業の期待に応えられるだけの支援体制が整っていない実態もあり、伴走支援の強化や、支援の質と量を高める社会インフラの構築が求められる。

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やまだ しょうたろう
95年広島銀行入行。19年退職。同年金融庁入庁。地域金融企画室での勤務を経て、23年から現職。中小企業診断士。

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