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強まる政治発の「放漫財政」圧力で、いばらの道に臨む次期政権

第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /熊野 英生

投稿日2025.10.03. /週刊金融財政事情

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自由民主党は、昨年10月の衆議院選挙に続き、今年7月の参議院選挙でも大敗を喫し、少数与党に転落した。そのかじ取りを任されていた石破茂首相は、党総裁としての責任を問われる中で予想外の粘り腰を見せて頑なに辞任を拒否してきたが、9月7日に辞任表明に追い込まれた。それを受けて9月22日に告示された自民党総裁選挙も10月4日に投開票される。ただ、政界では、すでに減税ポピュリズムが横行しており、野党による財政支出圧力が強まるなか、誰が党総裁に選ばれてもある程度その要求を受け入れざるを得ない。財布のひもが締まらない「放漫財政」の色が深まりそうだ。

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くまの ひでお
90年横浜国立大学経済学部卒、日本銀行入行。00年第一生命経済研究所入社。11年から現職。専門は金融政策、財政政策、為替・長短金利、経済統計。