解説

「次世代金融インフラ構想」を踏まえた地域金融の将来像

業態の枠にとらわれた対応が利用者利便の向上を阻害する恐れも

SBI金融経済研究所 理事長 /政井 貴子

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地域金融機関は長年にわたり、制度改革や社会環境の変化への対応を求められてきた。近年はデジタル技術の進展や家計の資産運用環境の変化も加わり、従来の収益構造や業務の枠組みを再検討する必要に迫られている。こうしたなか、SBI金融経済研究所の「次世代金融インフラの構築を考える研究会」は2025年3月までに、金融制度の将来的な方向性に関する二つの提言を取りまとめた。本稿では提言を踏まえて、地域金融機関に求められるビジネスモデルの在り方を考察する。

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まさい たかこ
複数の外資系金融機関で約20年勤務後、13年から新生銀行(現SBI新生銀行)執行役員(調査部門担当)。16年から日本銀行政策委員会審議委員。21年から現職(初代理事長)。