特集デジタル決済で競う中小企業開拓

デジタル決済が中小企業の商慣習脱却に向けた「糸口」に

欧米の事例が示唆する法人決済デジタル化のメリット

NTTデータ経営研究所 クロスインダストリーファイナンスコンサルティングユニット マネージングディレクター /大河原 久和

NTTデータ経営研究所 クロスインダストリーファイナンスコンサルティングユニット コンサルタント /遠藤 陸

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企業のDXは少しずつ進展しているが、日本の企業間決済(B to B決済)はいまだ紙ベースのアナログな手法が中心である。労働力不足が深刻化するなか、請求や消し込みといった事務処理に人手を割き続けることは企業の生産性を下げかねない。一方、デジタル決済で先行する欧米では、取引情報(商流)と決済情報(金流)をシステマチックに統合することで、事務効率化だけにとどまらない新たな価値を生み出している。日本の中小企業においても決済をデジタル化する意義は高く、銀行はデジタル決済の「伴走者」となることが求められる。

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おおかわら ひさかず
02年早稲田大学大学院法学研究科修了。銀行系シンクタンク、外資系コンサルティング会社を経て、14年から現職。グローバルでのペイメント(決済)制度やネットワークの研究、政府や団体のキャッシュレス推進に関する事業企画等を担当。著書に『決済サービスのイノベーション』(共著、ダイヤモンド)。

えんどう りく
23年慶應義塾大学経済学部卒、同年NTTデータ経営研究所入社。調査案件から実行支援まで幅広い案件に従事。24年から特に金融・決済領域における戦略策定や事業開発案件を担当。