解説

中国の脱炭素化を後押しする「個人カーボンアカウント」

個人の意識向上と行動変容に向けて金融機関が推進主体に

農林中金総合研究所 リサーチ&ソリューション第1部 主任研究員 /王 雷軒

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中国は2030年をピークに温室効果ガス(GHG)排出量を減少させ、60年までにはカーボンニュートラルを達成するという野心的な目標を掲げている。この目標の達成に向けては、産業構造の移行に加えて、14億人の国民の行動変容を促すことが重要である。そのような認識の下、地方政府、事業者等が「個人カーボンアカウント」(PCA)という試みを実施している。これを積極的に推進しているのが金融機関である。本稿では、中国のPCAの狙いや現状を紹介する。

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おう らいけん
09年農林中金総合研究所入社、中国のマクロ経済・金融情勢等について調査・研究。22年4月から現職。