農林中金総合研究所 リサーチ&ソリューション第1部 主任研究員 /王 雷軒
農林中金総合研究所 リサーチ&ソリューション第1部 主任研究員 /王 雷軒
投稿日2025.03.07. /週刊金融財政事情 2025年3月11日号
中国は2030年をピークに温室効果ガス(GHG)排出量を減少させ、60年までにはカーボンニュートラルを達成するという野心的な目標を掲げている。この目標の達成に向けては、産業構造の移行に加えて、14億人の国民の行動変容を促すことが重要である。そのような認識の下、地方政府、事業者等が「個人カーボンアカウント」(PCA)という試みを実施している。これを積極的に推進しているのが金融機関である。本稿では、中国のPCAの狙いや現状を紹介する。
おう らいけん
09年農林中金総合研究所入社、中国のマクロ経済・金融情勢等について調査・研究。22年4月から現職。
掲載号 /週刊金融財政事情 2025年3月11日号