特集コンプラを補うインテグリティー

コンプライアンスの高度化に求められる効果と効率性の両立

テクノロジー活用には組織横断チームによる推進が不可欠

ボストン コンサルティング グループ マネージング・ディレクター&パートナー /田中 玲

ボストン コンサルティング グループ コンサルタント /西村 顕倫

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規制監督の強化に伴い、金融機関ではコンプライアンスに関する負担が急速に増大している。テクノロジーを活用して効率性を向上させ、コンプライアンスの高度化を図る必要性が高まっているが、その多くが現場主導の漸進的な取り組みにとどまり、抜本的な改善には至っていない。経営陣が明確なビジョンを示し、複数部署にまたがるチームが推進することで、効果(Effectiveness)と効率性(Efficiency)を両立した真のトランスフォーメーションが可能となる。本稿では、多くの法規制のうち、最も厳格な対応が求められるマネー・ローンダリング対策を例に解説する。

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たなか れい
上智大学外国語学部卒。コーネル大学ジョンソン経営大学院経営学修士(MBA)。日本興業銀行(現みずほ銀行)、外資系コンサルティングファームなどを経て現職。BCG金融グループのコアメンバーであり、BCGリスク・コンプライアンス領域の日本リーダー。

にしむら けんりん
京都大学経済学部卒。スタンフォード大学国際政治経済学修士(MA)。日本銀行、金融庁(日本銀行から出向)を経て現職。