「資産運用立国」の実現に向けた政府の施策を後押しに、金融機関の資産運用ビジネス強化に向けた取り組みが活発になっている。カギを握るのが、ファンドの新陳代謝や再構築の動き。ただ、その際に大手システムベンダーに支払う一過性の費用が障害となり、円滑な資産承継や抜本的な見直しが進まないとの声が金融界から上がっている。金融ビジネスにおいて、戦略とシステムは一体不可分の関係にあり、持続可能なビジネスモデルの模索に向け、丁寧な議論が求められる。