特集経営を揺るがす「不祥事」を防げ

不祥事に見る健全な企業カルチャー醸成の重要性

自由闊達に意思疎通できる組織風土こそ健全な企業文化の土台に

金融庁 総合政策局長 /屋敷 利紀

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金融機関は役職員に対して、数多くの規則を守ることを求めている。しかし、規則だけで不祥事の発生を防げるわけではない。高い倫理観に裏付けられた健全な企業カルチャーこそが、真に不祥事を起こさない組織を作り得るものではないか。そして、その健全なカルチャーの醸成を促す組織風土は、役職員全員で作り上げていくものだ。本稿では、金融庁での取り組みも紹介しつつ、金融機関における健全な企業カルチャーの重要性を解説する。

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やしき としのり
89年京都大学文学部卒。95年米イェール大学経営大学院修了、米国公認会計士登録。89年日本銀行入行。98年大蔵省金融企画局、00年金融庁総務企画部、08年検査局企画・情報分析室長、15年総務企画局マクロプルーデンス総括参事官、18年総合政策局参事官、審議官を経て24年から現職。