昨今、横領や窃盗、インサイダー、カルテル、顧客情報の不正利用など、金融機関で発生した不祥事関連の報道が後を絶たない。「信用」が事業の基盤である金融機関は、不祥事が発生すると経営に及ぼす影響は事業会社の比ではない。そのため、各社は長い時間をかけて不祥事対策を行ってきた。
近年は、企業の「カルチャー」こそ不祥事を防ぐための重要なポイントという認識も広まってきている。不祥事をどのようにしたら減らせるか―。金融機関による不祥事対策の最新事例を紹介しつつ、これからの不祥事防止の仕組み作りを考える。
掲載号 /週刊金融財政事情 2025年3月4日号