特集地銀がM&Aで描く成長戦略

広がり始めた出資・買収戦略の背景にある「収益力」という課題

描くべきは、過去の延長線上にはない“非線形”の成長

ピクテ・ジャパン シニア・フェロー /大槻 奈那

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地域銀行業界は、金融危機以来の大きな変革期に突入している。待ちに待った金利上昇にもかかわらず業績や経営資源の縮小懸念などが払拭できず、上場銀行のうち今年1月末時点でPBR(株価純資産倍率)0.5倍割れの銀行は約7割に上る。飛躍するためには、これまでの延長線上にはない戦略が必要だ。そうしたなか近年の変化として、地銀が仕掛けるインオーガニック戦略がある。そこに起死回生の一手はあるのか。

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おおつき なな
東京大学文学部卒、ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。一橋大学で博士号取得(経営学)。日系の銀行勤務の後、外資系金融機関で企業分析に従事。名古屋商科大学ビジネススクールマネジメント研究科教授。16年マネックス証券専門役員チーフアナリスト。22年9月から現職。